PDA

View Full Version : yaponqe hewer



Unregistered
26-10-09, 02:08
中国の病態民族主義を痛烈批判―政治学者・呉稼祥
【政治ニュース】 Y! 2009/04/08(水) 18:49

  国際政治学者、経済学者として知られる呉稼祥氏は8日、自らのブログに、2009年に出版されベストセ ラー『中国不高興(不機嫌な中国)』を厳しく批判する文章を掲載した。同文章は中国青年網、中国新聞網など 、大手出版社・通信社のサイトが転載した。

  『不機嫌な中国』は5人による共著。「中国は欧米に代わり、世界の兄貴分になるべきだ」などとする同書 を、呉氏は「被害者意識の裏返しの、病的な民族主義」などと批判した。同氏が発表した原文は約8000文字 の長大な文章。その要旨は以下の通り。
---------------------------------------------------------

■健全な民族主義と病態民族主義を区別せよ

  偉大な民族は偉大な人物と同様に、どんなに傷つけられようとも、他者を愛する心を失うことはない。恨み と復讐心だけに自己をゆだねることはない。心理的なレベルが高いからだ。

  世界の四大古代文明の発祥の地であり、漢代や唐代に大いに栄えた中国は、近代になってから落ちこぼれた 。その結果、西洋列強や日本に切り裂かれ、屈辱を味わった。私は学生時代、『中国近代史』という書物を読み 終えることができなかった。怒りと苦痛のあまり、耐えられなくなってしまうのだ。

  民族のひとりひとりが苦痛に満ちた歴史の記憶を共有し、特定の環境下に置かれた場合、民族主義が発生し やすい。しかし、どのような民族主義を選ぶか、その違いは大きい。

■病態民族主義は民族を滅ぼす

  民族主義は、健全なものと「病態」であるものの2種に大別できる。健全な民族主義は世界に対して開かれ ており、未来志向だ。「病態民族主義」は自分自身に対して「後ろ向きの恋」をする。また、健康的な民族主義 は他民族との平和共存・平和競争を目指す。「病態民族主義」は排他的で、暴力や侵略主義に走る。健康的な民 族主義は自民族を強め、「病態民族主義」は最終的に、自民族を破滅に導く。

  健全な民族主義者としては、孫文、トルコのケマル・アタチュルク、インドのガンジー、エジプトのナセル などを挙げることができる。「病態民族主義者」としては、領土拡張や強引な権益奪取に走ったナポレオン、ム ソリーニ、ヒトラーなどがいる。

■『不機嫌な中国』で、危険がさらに拡大

  『不機嫌な中国』は、1996年に出版された『中国可以説不(NOと言える中国)』の延長線上にある。 『NOと言える中国』には、中核的な概念も理論もなかった。論理性も皆無だった。親米的な心理を攻撃し、「 われわれは容易に奴隷になるだろう」、「その汚い手を放せ」、「ハリウッドを燃やせ」、「どっちつかずの日 本」などと繰り返すだけの、単なる「感情の排泄行為」だった。「絶対にあんたの言うことは聞かないからね!  これからは、あんたと違うやり方をする」などと、親に向かって叫ぶ反抗期の子と同じだ。

  『不機嫌な中国』は行動を示す内容が多いだけに、さらに危険だ。「大目標は、世界の指導者になること」 、「軍事戦とビジネス戦で、大目標を達成」、「我々は強大になった。我々はお前らを殴りつける」などの記述 が、いたるところにある。

  「中華民族は偉大な民族だ」と主張すること自体は、おかしくない。ただし、その主張に正当性があると認 められるのは、「他民族を見下す感情がない場合」に限られる。『不機嫌な中国』は明らかに、独善的な民族主 義に満ちている。「米国がどれだけのものだ? 世界の兄貴分はだれだ? 文明史からいえば、われわれが世界 の兄貴分だ」などと主張する。さらに、「われわれは世界を指導しなければならない。西洋人は、その次に控え ていればよい」と言う。彼らは結局、他人を支配したいわけだ。

■口先だけの「未来志向」を見破れ

  『不機嫌な中国』では「未来」が多く語られているが、筆者のひとり、王小東氏をみても、念頭にあるのは 遠い昔の「中華帝国」の影だ。秦帝国を「(中国統一前から)数百年にわたり、戦闘意欲を持ち続けた。すばら しいことだ。現在の中国が数十年でも戦闘意欲を持ち続けていれば、何でもできる。祖先の栄光の道を、再び歩 んでほしい」という。

  王氏はさらに、「統一後、秦の戦闘意欲は衰えてしまった。そのため、滅びた」と主張する。王氏は知らな いのだろうか。あるいは知らないふりをしているのだろうか。秦は極端な軍国主義国家で、人民を極めて過酷に 扱った。「秦は、暴虐な政治のために滅んだ」というのが、歴史の常識だ。

  『不機嫌な中国』ではその他にも、好戦的な思想が目立つ。「世界の兄貴分になるためには、戦争が必要」 、「負けてもよい。その場合は国内の腐敗分子を取り除くことができる」などと言っている。筆者らが取り上げ る歴史上の「偉人」にも、好戦的な人物が多い。

■国際ルールとのつきあい方を学べ

  『不機嫌な中国』は、米国を目の敵にする。特に、自由主義者を「妖魔」と呼ぶ。実際には、多くの自由主 義者は(健全な)民族主義に反対しない。彼らは、中国の現行制度の欠陥を批判するだろう。しかし、自己の国 家の利益を損ねてまで、中国と敵対することはない。国内のルールと国際ルールがまったく同一ではないことを 、知っているからだ。

  『不機嫌な中国』の筆者らは、好んで「米国はドルの力で世界を捕虜にしている」と言う。これは、ある程 度真実だ。しかし、人々の愛国感情につけこみ全国民を「捕虜」にして、世界の指導者になるための「反逆の狂 想曲」に火をつけるのは、危険な「病態民族主義」だ。

  国際社会では、各国・各地域が自らの利益のために動いている。国際ルールは「最初に定めた者にとって有 利」という現実がある。中国はそれでも、現行の国際ルールを順守する必要がある。そのルールのもとで、不利 益をこうむらない方策を追求すべきだ。可能であれば、不公平な国際ルールを変更するよう、求めていくことは よい。現に、経済分野などでは、そのような動きがある。

  例としては、中国人民銀行の周小川総裁が、国際的な金融の決済システムを修正しようと提案していること がある。世界経済の25%を占めるだけの米国通貨のドルが、世界全体の決済と流通に占める割合が60%とい うのは、正常とは言えないからだ。

■愚かな「文化大革命」を繰り返すな

  「病態民族主義」の恐ろしさは、若者に「感染」しやすいことだ。青春期には激情にかられ、憤懣を暴力の 形で排出しやすい。我々はかつて、文化大革命期に同じような経験をした。多くの「青春」が浪費されただけで なく、国家の担い手になったはずの貴い血が流された。

  「一度も石につまずいたことのない人間は臆病者だが、同じ石に二度つまづく人間は愚か者」という。我々 は、同じ石に二度つまづかないだけの、知恵を持たねばならない。
---------------------------------------------------------
呉稼祥:男。経済学者、政治学者、企業管理学者。1955年に安徽省銅陵市に生まれる。1982年に北京大 学経済学部を卒業。1988年に中国共産党中央弁公庁副研究員に選出される。2000年からは米ハーバード 大学で研鑽を積む。帰国後は研究だけでなく、執筆・講演活動なども多い。(編集担当:如月隼人 )

【関連記事・情報】
・儒教と漢字が中国人を「病態」にした-科技大学教授(2009/04/07)
・北ミサイル「飛来なら日本に撃墜の権利」-中国軍少将(2009/04/03)
・中国対日観:「恐るべし、ニッポン」-浅薄な「愛国」を批判(2009/03/23)
・ネット愛国運動、中国領土問題で「世界中の地図を監視」(2008/10/08)
・民族主義 - サーチナWikipedia記事検索
Ads by Google
■ 関連トピックス
社会 > 文化・科学 > トレンド




前の記事:新医療改革方案、「診察が難しく費用が高い」医療を改善


ブックマーク: